総合力が求められる時代といわれても、やはり根強い学歴重視の風潮。就職で有名企業に入るとなると、やはり旧帝大や早慶といった上位校の学生であることが依然として重要な要素になってきます。 しかし中には、大手企業に就職して安泰かと思いきや、想定外の人生を歩んでいる高学歴男性もいるようです。都内国立大学の経済学部から、大手金融に就職した三上遥斗さん(仮名・40代)。30代前半で結婚、2人の子どもにも恵まれて、順風満帆な人生を歩んできました。ところが、三上さんの心の奥では、長年に渡り違和感が渦巻いていたとのこと。(取材・文:千葉こころ) 年収700万円でも人生モヤモヤ、三流大卒でもイキイキ働く同級生に触発され…… 学歴を過信するのは禁物です 「何の不満もないはずなんですけど、入社して5年くらい経ったころから、『本当に自分のやりたい仕事なのか?』『このまま一生を終えていいのか?』って、漠然と思うようになったんです。それでも、周りに比べれば恵まれた人生。モヤモヤしながらも働き続けるうちに、結婚し、子どももできて、こんなもんかなって納得するようになりました」 やりがいを感じることもなく、「家族のため」と割り切って仕事に向かう日々。それでも、30代で700万円近い年収を手にしていたことで、なんとか乗り切れていたといいます。 そんなある日、高校時代の同窓会へ参加。するとそこで、モヤモヤの原因が判明します。 「趣味を仕事に活かしているヤツがいて、その目の輝きで気づきました。やっぱり、好きなことを仕事にするべきなんだって」 三流大学卒の友人でも、こんなに生きがいを感じられる会社に巡りあえている。自分なら、学歴を活かしてもっといい就職先が見つかるかもしれない。そんな思いを抱いた三上さんは、転職を考えるように。その後、40歳を迎えて間もなく、会社が募った早期退職にエントリーして、第2の人生を歩む決意をしました。 難航する再就職「学歴とキャリアですぐに決まると思っていた」 数千万円の退職金があれば、当面の生活は不自由しない。そんな思いもあり、退職してからスタートした再就職活動。しかし思いのほか難航してしまいます。
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